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構成とは何か

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辞書によれば、構成とは「いくつかの要素を一つのまとまりのあるものに組み立てること。また、組み立てたもの」である。

前半の「いくつかの要素を一つのまとまりのあるものに組み立てること」は、プロセスとしての「構成」を指す。
後半の「組み立てたもの」は、プロセスのアウトプットとしての「構成」を指す。

その内、ここではアウトプットとしての「構成」に絞って、構成とは何かを改めて考えてみよう。

辞書に従えば、構成とは「いくつかの要素を一つのまとまりのあるものに組み立てたもの」である。

「いくつかの要素」は、言葉の定義に使う表現として適切ではない。「要素群」のほうがいい。
「一つのまとまりのあるものに組み立てたもの」は、「一つにまとめたもの」と単純化できる。
よって、これらのことを踏まえると、構成は「要素群を一つにまとめたもの」となる。

しかし、これでは、構成というより、構成を持つ事物のことだ。
どうやら、辞書の内容は誤りのようである。

では、「要素群」だけではどうか。
「要素群である」は、「構成すべてに共通し、他の事物すべてに共通しない属性」、すなわち、構成の本質である。

ならば、「要素群である」で「構成とは何か」を規定できる(「本質とは何か」参照)。
構成とは「要素群」なのである。

なお、「構成」と似た言葉に「構造」がある。
構成は、構造とどう違うのだろう。

事物の認識は、事物の要素群とそれらを繋ぐ関係群でできている(「認識とは何か」参照)。
そして、構造とは「要素間の関係群」である(「構造とは何か」参照)。
ならば、構造とは「関係群」であるのに対して、構成は「要素群」であることになる。

例えば、日本の地理的な構成として、47都道府県を挙げることができる。
対して、日本の地理的な構造として、47都道府県の位置関係を挙げることができる。

ただし、関係も要素と考えることもできる。
その場合は、構成と構造に違いはない。

実際、構造に近い意味で構成と言うこともある。
例えば、テレビの番組構成という構成には、番組群という要素群だけでなく、それらの順序関係群も含まれる。

なお、関係とは、要素を繋ぐものである。
よって、関係は、要素がなければ成り立たない。
関係は、要素間を繋ぐ単なる「線(―)」ではなく、「丸の間を繋ぐ線(〇―〇)」であることにご注意を。

Good? or Not Good?

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