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変化とは何か

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辞書によると、変化とは「ある性質、状態が他の性質、状態に変わること」(日本国語大辞典)である。

辞書の内容を起点として、変化とは何かを改めて考えてみよう。

「ある性質、状態」は「要素(群)」と単純化できる。無論、要素の要素も含めてだ。
例えば、顔の「ある性質」が「目」であるとき、「目」は顔の要素である。
顔の「ある状態」が「目が真中にある」であるとき、「目」と、「顔の真ん中の位置」という「目」の要素は顔の要素である。
よって、変化とは「要素が他の属性に変ること」であることになる。

しかし、「変わること」は、「変化」の言い換えでしかない。
「変化とは何か」を「変化」と言ってはダメだ。
そこで、「要素が他の要素に代わること」としよう。

では、変化は「要素が他の要素に代わること」なのか。
答えは否、である。

変化は「要素が減ること」である場合もある。
「要素が増えること」である場合もある。

変化のすべてのパターンを網羅するには「別の構成になること」とすればいい。
構成とは「要素群」であるからだ(「構成とは何か」参照)。

そして、「別の構成になる」は、「変化すべてに共通し、他の事物すべてに共通しない属性」、すなわち変化の本質である(「本質とは何か」参照)。
また、変化は、物(モノ)ではなく、事(コト)である。
よって、変化とは「別の構成になること」である。

なお、世の中ではよく「人間は不変」と言われるが、それは誤りである。
すべての人間は、別の構成になる。
すべての人間は、変わる。

「人間は変わらない」の本当の意味は、「人間はみな同じ」であると考えるべきだろう。
厳密には「人間すべてに共通する要素がある」、すなわち「人間には普遍的な要素がある」だ。
その意味で「人間は普遍」と言えなくもない。

世の中は、「不変」と「普遍」を混同しがちである。
しかも、この混同の対象は、人間に限らない。
気をつけたほうがいい。

少なくとも、現実の事物において「万物は変化する」のである。

Good? or Not Good?

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