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機能とは何か

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本質辞典(essential.pedia)
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辞書によれば、機能とは下記のものである。
「ある物が本来備えている働き。全体を構成する個々の部分が果たしている固有の役割。また、そうした働きをなすこと。」

「ある物が本来備えている働き」の「本来」は不要だろう。
「本来」を捨象して、さらに「ある物が本来備えている働き」を単純化すれば、「事物の働き」となる。

「全体を構成する個々の部分が果たしている固有の役割」も「事物の働き」であるから、「事物の働き」でいい。

「働きをなすこと」は「機能すること」、すなわちプロセスとしての「機能」であるが、話を単純化するために捨象する。

以上のことを踏まえると、要するに、機能とは「事物の働き」であると言える。

そして、物理学における「万物の理論」から導出できる「この世は、事物とその間の相互作用(作用と、反応という作用)という事物でできている」という極めてシンプルな考え方に準じれば、働きとは作用である。
よって、機能とは「事物の作用」であることになる。

ここでは、物理学に従って表現しよう。
機能とは「事物の作用」である。
これが結論だ。

ただし、一般的に、機能と言うと、下記のものを意味しがちである。
・「事物の内部で構成要素が他の構成要素に及ぼす作用」、すなわち「事物の内的な作用」
・「事物が他の事物に直接的に及ぼす作用」、すなわち「事物の直接的な作用」

つまり、「事物が他の事物に間接的に及ぼす作用」、すなわち「事物の間接的な作用」が機能とされづらい。
しかし、機能が「事物の作用」であるのなら、「事物の間接的な作用」も立派に事物の機能である。

実は、事物が人の頭の中に生む価値、すなわち「感情を引き起こす認識の作用」は、事物の間接的な機能なのだ。
よって、商品価値は、商品が顧客の頭の中に生む商品機能である。

そこまで考えて商品をつくれば、きっと良い商品がつくれるだろう。
ギリシャ神話のアポロンのように、遠くの顧客の頭の中に商品を介して輝く矢を射込むのだ。

Good? or Not Good?

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