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事(コト)とは何か

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辞書によれば、「事(コト)」とは「世の中に起こる、自然または人事の現象。事柄。出来事」である(デジタル大辞泉)。

要するに「現象。事柄。出来事」なのだが、どれも「事(コト)」の言い換えに過ぎない。
どうせ言い換え集であるならば、「事象」も含めて欲しいと思う。

では、「事(コト)」とは何か。

ここは、いつものように、物理学の「万物の理論」から導出した「この世は、事物とその間の相互作用(作用と、反応という作用)という事物でできている」という考え方に従うおう。

すると、この世には「作用を生む事物」と「作用という事物」があることになる。
その内の「作用という事物」、すなわち「作用」が「事(コト)」であるとする。

「作用」は、「事(コト)」すべてに当てはまり、他の存在すべてに当てはまらない。
ならば、「事(コト)」とは「作用」であることになる。

そして、「作用を生む事物」は「物(モノ)」である(「物(モノ)とは何か」参照)。
よって、この世には「物(モノ)」と「事(コト)」があることになる。

このことは、一般的に、この世の存在が「物事」や「事物」という表現によって「物(モノ)」と「事(コト)」に二大別されていることと合致する。

つまり、「事(コト)」とは「作用」なのである。

なお、「機能とは何か」で、機能とは「作用」であるとした。
しかし、だからと言って、「事(コト)」が機能であることにはならない。

一般的に、役に立つ/立たないの視点で見たときの「事(コト)」を機能と呼ぶ。
機能は「事(コト)」の一種なのである。

ちなみに、作用とは何なのか。

作用は、「物(モノ)」が「物(モノ)」に対して生む。
「物(モノ)」には質量がある。
相対性理論によれば、質量はエネルギーの一形態である。

これらのことから、私は、作用とは「エネルギーの流れ」であるとの仮説を持っている。
しかし、物理学者ではない私は、この仮説を実証する方途を持たない。
このことが今後の物理学の発展の中で実証されることを期待したい。

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