辞書によれば、問題とは「困った事柄。厄介な事件」である(精選版日本国語大辞典)。
「困った」と「厄介な」は限定的である。
汎化すれば「価値を減らす」になる。
「事件」は限定的過ぎで、「事柄」よりも「事象」のほうが汎用的である。
つまり、辞書の内容を磨くと、問題とは「価値を減らす事象」であることになる。
そして、「価値を減らす事象」は問題すべてに当てはまり、他の事物すべてに当てはまらない。
よって、問題とは「価値を減らす事象」である。
なお、問題と課題は同じではない。
同じではないが、近年、問題と課題の区別が曖昧になってきている。
言葉(概念)の区別が曖昧になれば、思考は曖昧になる。
要注意である。