事典によれば、計画とは「将来実現しようとする目標と,この目標に到達するための主要な手段または段階とを組合せたもの」(ブリタニカ国際大百科事典)である。
「目標」に「将来実現しようとする」ものでないものはない。
「将来実現しようとする目標」は、単に「目標」でいい。
「目標」は、「目的」達成の目印でしかない(「目標とは何か」参照)。
「目標」よりも「目的」のほうがいい。
「目的」は、「到達」するものと考えるよりも「達成」するものの考えるのが一般的だろう。
よって、計画とは「目的と、それを達成するための主要な手段または段階とを組合せたもの」であることになる。
さらに、「計画」における「手段または段階」は「主要」なものとは限らない。
「主要」でない「手段または段階」を含むものも「計画」である。
「目的を達成するための段階」は、「目的を達成するための手段」でもある。
「段階」ではない「手段」は、「段階」の要素である。
ならば、「手段または段階」は「段階」でいい。
また、「段階」は、「過程」に仕切りを入れたものであり、限定的である。
「段階」よりも「過程」のほうがいい。
よって、「計画」とは「目的と、それを達成するための過程とを組合せたもの」であることになる。
短縮すれば「目的とその達成過程」だ。
そして、「目的とその達成過程」は「計画」すべてに当てはまり、他の事物すべてに当てはまらない。
したがって、「計画」とは「目的とその達成過程」である。
なお、「目的」も「目的の達成過程」も未来に現実となるかもしれない事物である。
ゆえに、「目的」も「目的の達成過程」も「想像」である。
よって、「計画」は「想像」である。
ならば、良い「計画」は、高い「想像力」がつくるものであることになる。
良い「計画」とは、「目的」を達成しやすい「計画」である。
つまり、「目的」を達成しやすい「計画」は、高い「想像力」がつくる。
このことに、世の中は気づいていない。
そもそも、「計画」が「想像」であることにさえ気づいていない。
知っておかれたし。